笑うパパノートVol.18「日本全国でファミレス現象!?」

ファザーリング・ジャパンにいがたパパコラム
「笑うパパノートVol.18」

~日本全国でファミレス現象!?~

 久しぶりにファミレスに行きました。中華、和食、イタリアン。メニューに載っているどの料理もとても美味しそうです。

 何年かぶりのファミレス。
キョロキョロと周囲を見回した後にある違和感に気がつきました。
 隣の席には高校生のラブラブカップル、その隣にはパソコンとにらめ っこしているビジネスマン、そしてそのまた隣は笑い声が異様にでかいオバさんの2人連れ。ファミレスに家族らしいグループがほとんどいないんです。

 ふと思いました。
ファミレスって「ファミリー向けのレストラン」ではなくて「ファミリーレス(家族がいない)レストラン」ではないのかって。

 数字がそれを裏付けます。現代のファミレスはドリンクバーや低価格の商品により10代の利用客が急増しているらしいです。 また全盛時の利用客は3人以上が多 かったものの今は2人以下なんだそうです。
 つまり今のファミレスは家族よりはお一人様や友達連れが多く利用しているようです。

 ファミレス第一号ができたのは1970年、いまから44年前です。そしてその時代に生まれた言葉の一つが「核家族」。その後、家族が急速に縮んでいく様子は 
 1世帯あたりの人数に顕著に現れます。人口統計資料によると1970年の1家族あたりの平均人数は3.41人、それが 2010年には2.42人に下がります。

 ファミレスが生まれてから40年間で各世帯から平均1人づつ家族がいなくなっています。日本全体で「総ファミレス(家族が少なくなる)現象」が起きてい ます。

その間、家族を取り巻く変化を示す新しい言葉がどんどん生まれていきます。
仕事のせいで家族で食事ができず一人で食べる「孤食」、
家族それぞれが好きな時間に好きなものを食べる「個食」。

気にいらないことがあると大勢の家族の前でちゃぶ台をひっくり返す「寺内貫太郎一家」の小林亜星や「巨人の星」の星一徹はこの「ファミレス時代」でもやっぱりちゃぶ台をひっくり返すんでしょうか。

21世紀の「ファミレス時代」に生きている私たち父親はこれからどんな食べ方を家族と共有すべきなんでしょうかね。

ファザーリング・ジャパンにいがた理事
渡辺 聖

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